IBM i/AS400の監視をツールで簡単に。IBM iSeriesを低コストでモニタリング

IBM iはIBM Power Systems、及びIBM PureSystemsに搭載されているオペレーティングシステムです。歴史あるシステムでありながら信頼性の高い優秀なシステムで、新しい技術トレンドにも対応しており、切り替えを検討しながらもなかなか手放せない企業も多いのではないでしょうか。レガシーなシステムに分類されるIBM iでは、その可用性やパフォーマンスの監視が重要なテーマとなっています。
Site24x7は、IBM iSeries/AS400のプラグイン連携により、IBM iSeriesサーバーの可用性とパフォーマンスを監視します。IBM iSeriesの重要なメトリクスを監視することで、管理者はダウンタイムを最小限に抑え、システムパフォーマンスを最適化し、問題を迅速に検出して早期解決につなげることができます。

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IBM i/AS400 monitoring

IBM iSeries/AS400とは?監視が必要な理由

IBM iSeries(旧称AS/400)は、IBMによって開発されたミッドレンジコンピュータシステムです。独自の統合型オペレーティングシステムであるIBM i(旧称OS/400)、信頼性の高いハードウェア、高水準のプログラミング言語(RPG)を搭載しています。安定性やセキュリティ・拡張性の高さで知られ、トランザクション処理、データベース管理、アプリケーション統合などに優れているのが特徴です。
IBM iSeries/AS400は多くの企業においてミッションクリティカルなアプリケーションに使用されており、IBM iSeriesにおける問題は、ビジネスに大きな影響を与える可能性があります。パフォーマンスの最適化や問題の早期特定、セキュリティの確保、適切な容量計画を実現するためには、IBM iSeriesの状態を詳細に監視する必要があります。

IBM iSeries/AS400サーバーのパフォーマンスを監視

Site24x7のIBM iSeries/AS400プラグイン連携によって、ストレージ使用率、CPU使用率、ジョブステータス、システム容量、セキュリティ情報などのIBM iSeriesの主要なメトリクスを監視できます。詳細な監視情報を取得することで、管理者は効果的なシステム管理を実現することができます。

Site24x7のIBM i/AS400監視機能の特徴は、以下の通りです。

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IBM i サーバーの高い可用性を確保

Site24x7のIBM i/AS400監視機能を使用することで、IBM i/AS400 システム上でミッションクリティカルなアプリケーションやプロセスを実行しながら、主要なシステムのパフォーマンスとストレージメトリクスを監視できます。これにより、障害やダウンタイムを引き起こす可能性のある潜在的な問題を迅速に特定できます。

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即時アラートで問題を早期に検出

Site24x7のIBM i/AS400監視機能は、各メトリクスの値が事前に設定したしきい値を超えた場合に、即時アラートを送信します。管理者はアラートをもとに予防策・復旧策を迅速に実行し、システムの安定性を維持することができます。

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ITオートメーション機能により、インシデント対応を自動化

Site24x7のITオートメーション機能によって、IBM iサーバーで特定のメトリクスがしきい値を超えた場合のワークフローを自動化することができます。例えば、CPU使用率が80%を超えた場合にサーバーの再起動を自動的に開始するなど、修正アクションを自動で実行することが可能です。ITオートメーション機能でインシデントに能動的に対応することにより、安定したシステム運用と効果的なインシデント管理につなげることができます。

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カスタムダッシュボードで重要なメトリクスを可視化

Site24x7は重要なメトリクスのデータを一括管理できるカスタムダッシュボードを作成します。直感的なドラッグ&ドロップ操作で、IBM i/AS400のインフラストラクチャにおけるさまざまなコンポーネントのデータを簡単に収集して可視化できます。

Site24x7のIBM i/AS400監視機能の詳細

パフォーマンスメトリクス

Site24x7はプラグイン連携によって以下のメトリクスを監視します。取得したメトリクスは、ストレージ、システムパフォーマンス、システム情報メトリクスの3種類に分類されます。

プラグイン連携によって以下のストレージメトリクスを監視します。

メトリック名内容
ASP使用率現在使用されている補助記憶域プール(ASP)の割合
ASP合計システムASPのストレージ容量(MB単位)
永続アドレスの割合使用されている永続オブジェクトに対して可能な最大アドレス数の割合
一時アドレスの割合使用されている一時オブジェクトに対して可能な最大アドレス数の割合
現在の無保護ストレージ容量一時オブジェクトに現在使用されているストレージ容量(MB単位)
最大無保護ストレージ容量前回の初期プログラム読み込み(IPL)以降に一時オブジェクトで使用されたストレージ の最大量(MB単位)
メインストレージ容量システムのメインストレージ容量(KB単位)
補助ストレージ容量システム上のすべての補助ストレージの容量合計(MB単位)
ジョブ・メッセージ・キューの初期サイズジョブ・メッセージ・キューの初期サイズ(KB単位)
ジョブ・メッセージ・キューの最大サイズジョブ・メッセージ・キューの最大サイズ(KB単位)
スプーリング制御の初期サイズジョブのスプーリング制御ブロックの初期サイズ(B単位)

プラグイン連携によって以下のシステムパフォーマンスメトリクスを監視します。

メトリック名内容
CPU使用率処理装置が使用されている時間の平均割合
プロセッサの数特定のパーティションで現在アクティブなプロセッサの数
プールの数システムプールの数
サインオン済みユーザー現在システムにサインオンしているユーザーの数
合計ジョブ数現在システムに存在しているユーザージョブとシステムジョブの合計数
アクティブなジョブ数システム内でアクティブなジョブの数(ユーザージョブとシステムジョブを含む)
バッチジョブ数現在システム上で実行中のバッチジョブの数
メッセージ待ちのバッチジョブ数メッセージの返信を待機している実行待ちのバッチジョブの数
アクティブスレッドシステム内の初期スレッドとセカンダリスレッドの数(ユーザースレッドとシステムスレッド を含む)
印刷待ちのバッチジョブ数プリンター出力を生成し、印刷を待機している完了したバッチジョブの数
終了中のバッチジョブ数終了処理中のバッチジョブの数
ジョブキューに保留されているバッチジョブ数システムに送信されたものの、実行開始前に保留されたバッチジョブの数
実行中に保留されているバッチジョブ数実行を開始したが現在保留されているバッチジョブの数
保留中のジョブキュー上にあるバッチジョブ数サブシステムに割り当て済みであるが保留状態になっているジョブキュー上にある バッチジョブの数
未割り当てのジョブキュー上にあるバッチジョブ数サブシステムに割り当てられていないジョブキュー上にあるバッチジョブ数
実行待機中のバッチジョブ数システム上で現在実行を待機しているバッチジョブの数
現在の処理容量パーティションの現在の処理能力の容量
現在の対話式パフォーマンスの割合現在の論理パーティションに割り当てられた対話式パフォーマンスの割合
最大ジョブ数システム上で許可されている最大ジョブ数
共有プロセッサの割合経過時間内にすべてのパーティションで使用された共用プロセッサプールの総容量の 割合
無制限のCPU 容量の割合経過時間中に特定のパーティションで使用された無制限の共有プロセッサ容量の割合

プラグイン連携によって以下のシステム情報メトリクスを監視します。

メトリック名内容
システム名システムの名前
モデルシステムモデル
システムバージョンシステムのバージョン
シリアルシステムのシリアル番号
セキュリティレベルグローバルセキュリティレベル
自動デバイス構成自動デバイス構成のインジケーター
システムコンソールシステムコンソールの名前
パーティション数システム上のパーティションの数
印刷待機中に終了したユーザーセッション数プリンター出力ファイルが印刷を待機している状態で終了したセッションの数
グループジョブにより中断されたユーザージョブ数別のジョブを実行できるようにするため、グループジョブによって一時的に中断された ユーザージョブの数
システム要求により中断されたユーザージョブ数別のジョブを実行できるようにするため、システム要求ジョブによって一時的に中断され たユーザージョブの数
一時的にサインオフしているユーザージョブ数オプション80(一時的サインオフ)の選択かジョブ切断(DSCJOB)コマンドの入力に よって切断状態になっているユーザージョブ数

セットアップ方法

前提条件

プラグインをインストールする前に、次の要件を満たしていることを確認してください。

  • プラグインを実行しようとしているサーバーに、Site24x7のサーバー監視エージェント(Linux版/Windows版)をダウンロードし、インストールしていること。
  • サーバーにJavaがインストールされていること。

インストール

  • 「IBM_iSeries_AS400」という名前のフォルダーを作成します。
  • GitHubリポジトリ から 「IBM_iSeries_AS400.sh、As400DataCollector.java、json-20140107.jar」と「jt400.jar」のファイルをダウンロードし、IBM_iSeries_AS400 フォルダーに格納します。
    wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/IBM_iSeries_AS400.sh
    wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/As400DataCollector.java
    wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/json-20140107.jar
    wget https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/jt400.jar
  • 「IBM_iSeries_AS400.sh」のファイルを開き、HOST、USERNAME、PASSWORD、JAVA_HOMEの値を設定します。
  • コマンドを実行します: which java. 取得した出力をコピーし、上記 .shファイルの JAVA_HOME フィールドに貼り付けます。必ずbinディレクトリのパスを貼り付け、/javaを除外してください。
    (例:/usr/java/jdk1.7.0_05/bin/)
  • IBM_iSeries_AS400フォルダーをSite24x7のLinuxサーバー監視プラグインディレクトリに移動します:
    /opt/site24x7/monagent/plugins/

上記手順の完了後、Site24x7のサーバー監視エージェントが5分以内にプラグインを自動的に実行し、Site24x7にパフォーマンスデータを表示します。

  • 「IBM_iSeries_AS400」という名前のフォルダーを作成します。
  • GitHubリポジトリ から 「IBM_iSeries_AS400.bat」「As400DataCollector.java」「json-20140107.jar」「jt400.jar」のファイルをダウンロードし、IBM_iSeries_AS400 フォルダーに格納します。
    https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/IBM_iSeries_AS400.bat
    https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/As400DataCollector.java
    https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/json-20140107.jar
    https://raw.githubusercontent.com/site24x7/plugins/master/IBM_iSeries_AS400/jt400.jar
  • 「IBM_iSeries_AS400.bat」ファイルを開き、HOSTUSERNAMEPASSWORDJAVA_HOMEの値を設定します。
  • コマンドを実行します: where java.
    取得した出力をコピーし、上記.batファイルのJAVA_HOMEフィールドに貼り付けます。JDKのbinディレクトリのパスを貼り付け、 /java を除外していることを確認してください。
    (例:C:\Program Files\Java\jdk1.7\bin)
  • IBM_iSeries_AS400 フォルダーをSite24x7のWindowsサーバー監視プラグインディレクトリに移動します:
    C:\Program Files (x86)\Site24x7\WinAgent\monitoring\plugins\

上記手順の完了後、Site24x7のサーバー監視エージェントが5分以内にプラグインを自動的に実行し、Site24x7にパフォーマンスデータを表示します。

プラグインモニターと関連するパフォーマンスチャートを表示する手順は次のとおりです。

  • Site24x7にログインします。
  • 「プラグイン」に移動し、必要なモニターをクリックします。
  • サポートしているプラ​​ットフォーム: supported-os

100以上のプラグインを提供。独自のプラグインも作成できます。

Site24x7は100以上のプラグイン連携を提供。Webサーバー、データベース、ロードバランサーなど、さまざまなコンポーネントを監視し、アプリケーション全体のパフォーマンスや安定性を可視化できます。

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