アプリケーションログ管理

Site24x7のアプリケーションログ管理サービスでは、1つのダッシュボードにサーバーのログをアップロードし、表示できます。
アプリケーションログでは、Site24x7 サーバー監視エージェントを利用します。Windowsエージェントではバージョン18.4以上、Linuxエージェントでは16.6以上が必要になります。

ログの種類で、アプリケーションがログを出力するフォーマットを定義します。Site24x7では多くのログの種類をサポートしています。
ログが自動でディスカバリーされない場合、Site24x7がログフォーマットを認識できていないため、カスタムログの種類で定義してください。カスタムログの種類を作成した後、該当サーバーのログプロファイルへ関連付けます。その後、ログは自動でディスカバリーされ、検索できるようになります。
ログプロファイルで新しいログの種類を追加すると、そのログ対応が自動で追加されます。

アプリケーションログとは

Site24x7のアプリケーションログはエージェントベースでログを収集するクラウドベースの管理ツールです。エージェントがサーバーにインストールされた後、サーバーからSite24x7へログをプッシュします。

アプリケーションログの利点

  1. エラーの追跡ではなく、解決に時間を費やせる

    アプリケーションログ管理は、効率的でかつ直観的にログを表示します。サーバー監視と連携しており、サーバーの停止の原因を素早く特定できます。 サーバー、アプリケーション、ルーター、コンテナーなどのログが1画面に表示されます。
    複数のサーバーから個々のログを追跡することなく、停止の原因の特定と問題解決を行えます。
  2. 容易に必要なログデータを抽出

    ログの大きな問題の1つとして、重要なデータの抽出が煩雑な点があります。
    アプリケーションログではグリッドビューまたは生ログビューでログを表示でき、マウスボタンのクリックで重要なデータを抽出できます。

しくみ

サーバー監視エージェントが有効になると、Site24x7との通信が開始され、サーバーからSite24x7へログをプッシュします。ログは高速検索のためインデックス化され、追加されます。

アプリケーションログを利用するには、バージョンが18.4.0以上(Windows)または16.6.0以上(Linux)のサーバー監視エージェントが必要です。

ログの種類とは

ログの種類で、アプリケーションがログを書き込むフォーマットを定義します。各アプリケーション(IIS、Cassandra、Apache、MySQLなど)のログを書き込みます。そのため、ログの種類で定義することで、各アプリケーションのログを分類し、簡単にアクセスができるようになり、さらに効率的に検索を行えるようになります。
対応しているログの種類のリストはこちらを参照してください。
FluentdLogstashといったサービスを経由して、収集したログを監視をすることもできます。

サーバー監視エージェントを更新し監視を開始すると、対応しているログの種類のログを収集します。検索クエリを使用して、ログ管理を行えます。カスタムログの種類を追加することもできます。

デフォルトログディスカバリー

Site24x7ではデフォルトで様々なログの種類をサポートしており、対象のサーバーに対応しているログの種類をディスカバリーします。カスタムなログの種類を定義すると、デフォルトでそれらログがディスカバリーされます。

ログプロファイルとは

ログプロファイルで、ログの種類を特定のサーバーセットに関連付けられます。
ログプロファイルを作成すると、対応するログが、アカウントに自動でプッシュされます。デフォルトでサポートされているログフォーマットの場合、ログプロファイルが自動で作成され、ディスカバリーされます。
また、ログプロファイルを新規作成してカスタムログの種類を関連付けられます。

サポートしているログの種類

Site24x7では、100以上のログの種類をサポートしています。
サーバー監視エージェントをインストールすると、これらログの種類が取得されます。

カスタムログの種類

デフォルトでサポートされていないログの種類を使用したい場合、カスタムログの種類を作成してください。異なるフォーマットで記述される複数のマイクロサービス上で稼働してい環境でも利用できます。

ログの再インデックス

Site24x7では、最大で30日のログ保存期間があり、30日後、古いログデータから削除されていきます。古いログデータにアクセスするには、ログの再インデックスを使用してください。

この機能は有料となっています。ライセンスについての詳細は、こちらのぺージをご確認ください。

スケジュールレポート

ログの種類ごとにレポートをスケジュールできます。アプリケーションログのスケジュールレポートで、デフォルトのログの種類ウィジェットでの分析を行い、選択したログの種類の検索を保存します。すべてのログの種類のスケジュールレポートを表示するよう選択ができます。

クエリ言語とその他の検索オプション

ログを効率的に検索するには、左側のペインから[アプリケーションログ]に移動します。以下にリストされているさまざまなオプションを使用して、ログをフィルタリングすることが可能です。

  • クエリ言語検索を使用して、エラーを除外し、実用的な結果をすばやく取得します。
    クエリの構文、構造、およびタイプの詳細については、このドキュメントを参照してください。
  • 日付ピッカーで相対時間検索(日、時間、分)を指定することで、ログを簡単に検索できます。
  • メンテナンス期間中にログが表示されないようにするには、期間の除外オプションを使用できます。
  • ログタイプビューを使用して、関連するデバッグ情報に焦点を当てたカスタムビューを構築します。

検索における大きなログデータの処理

大きなデータを含むログ(64KBを超えるようなログエントリ)を検索する際、完全なコンテンツをすぐに読み込むのではなく、リンクとして表示されます。
この機能強化により、特に大きなログエントリ(1MB以上など)が存在する場合、読み込み時間が短縮され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。

改良箇所

  • 64KBを超える大きなログエントリを、リンクとして表示
  • 検索機能は影響を受けず、クエリ言語を通常どおり引き続き使用可能
  • データの切り捨てはなく、リンク先で、完全なログエントリを表示

ログの検索

ログを効率的に検索するには、左側の[アプリケーションログ]タブをクリックします。次の2つの方法でログを表示できます。

  • リストビューアイコンをクリックして、列と行でログ結果を表示
  • ダッシュボードビューアイコンをクリックし、ダッシュボードにウィジェットでログ結果を表示します。リストビューと同様に、検索クエリを入力し、そのクエリに基づいてログをフィルターし、条件を反映させてダッシュボードに適用させます。
すべての保存検索が全ログの種類のデフォルトダッシュボードに追加されます。

使用量サマリー

日次および全体のログ消費を表示でき、使用量のトレンドの確認、ログの効率的な管理、オプションの追加の検討に役立てられます。

アラート

アラートにより、しきい値を設定してそのしきい値違反が発生した際に、ユーザーアラートグループに通知を行います。
そのアラートを3rdパーティサービスに連携して管理を行うことも可能です。
さらに、IT自動化を使用して、障害の復旧措置を自動化できます。

関連ガイド:

ナレッジベース: