Azure仮想マシン(VM)はAzureが提供しているコンピューティングリソースのうちの1つです。
Azure VMにより、物理ハードウェアを所持することなく仮想化環境を運用できます。その一方で、ソフトウェアの設定、パッチ、インストールといったタスクを行い、VMを保持する必要があります。
Site24x7との連携により、VMメトリックの監視、しきい値設定、アラート通知を行います。
Azure監視新規追加時のVM追加
Azure監視を追加していない場合、次の手順を行ってください。
既存のAzure監視へのVM追加
すでにAzure監視が追加されている場合、次の手順でVMの追加を行えます。
追加が完了すると、[Cloud]→[Azure]→[Azure Virtual Machine]に監視が表示されます。
Azure VM監視では1分間隔でデータを収集し、5分間間隔でサービスからステータスを取得します。
Azure VM監視で参照できるメトリックデータは次のとおりです。
メトリック名 | 説明 | 統計 | 単位 |
---|---|---|---|
CPUクレジット 使用済み | VMで消費されたクレジット数です。BシリーズのAzure VMでのみ使用できます。 | 平均 | 数 |
CPUクレジット 残り | バーストに使用できるクレジット数です。BシリーズのAzure VMでのみ使用できます。 | 平均 | 数 |
データディスク読み取りバイト/秒 | 監視時にディスクから読み取られたバイトです。 | 平均 | バイト |
ディスク読み込みオペレーション/秒 | ディスクの1秒ごとの入力操作(IOPS)です。 | 平均 | 数/秒 |
ディスク書き込みバイト/秒 | 監視時にディスクに書き込まれたバイトです。 | 平均 | バイト |
ディスク書き込みオペレーション/秒 | ディスク書き込みIOPSです。 | 平均 | 数/秒 |
受信フロー | VM受信方向の現在のフロー数です。 | 平均 | 数 |
課金対象の入力ネットワーク(非推奨) |
VMの全ネットワークインターフェースで受信された課金対象のバイト数です。 |
平均 |
バイト |
課金対象の出力ネットワーク(非推奨) | VMの全ネットワークインターフェースで送信された課金対象のバイト数です。 | 平均 | バイト |
OSディスクキュー長 | OSディスクキューの長さです。 | 平均 | 数 |
OSディスク読み取りバイト/秒 | 監視時のOSの単一ディスクから読み取られた1秒ごとのバイトです。 | 平均 | 数/秒 |
OSディスク読み取りオペレーション/秒 | 監視時のOSの単一ディスクから読み取られたIOPSです。 | 平均 | 数/秒 |
OSディスク書き込みバイト/秒 | 監視時のOSの単一ディスクに書き込まれた1秒ごとのバイトです。 | 平均 | 数/秒 |
OS書き込みオペレーション/秒 | 監視時のOSの単一ディスクに書き込まれたIOPSです。 | 平均 | 数/秒 |
送信フロー | VMから送信されたフロー数です。 | 平均 | 数 |
データディスクキュー長 | データディスクのキュー長です。 | 平均 | 数 |
データディスク読み取りバイト/秒 | 監視時に単一のディスクから読み取られた1秒ごとのバイトです。 | 平均 | 数/秒 |
データディスク読み取りオペレーション/秒 | 監視時の単一ディスクからの読み取りIOPSです。 | 平均 | 数/秒 |
データディスク書き込みバイト/秒 |
監視時に単一のディスクに書き込まれた1秒ごとのバイトです。 |
平均 | 数/秒 |
データディスク書き込みオペレーション/秒 | 監視時の単一ディスクへの書き込みIOPSです。 | 平均 |
数/秒 |
パーセンテージCPU |
VMで使用された割り当てCPUのパーセンテージです。 | 平均 |
パーセント |
サーバー監視拡張を使用して、システムレベルの監視や、100以上のプラグイン連携、IT自動化、根本原因分析レポート、イベントログとSyslog分析などといった機能を利用できます。
サーバー監視拡張機能の使用には、Azureでコントリビューターロールが必要です。
方法1
方法2
一括インストールを行う場合、[一括サーバーエージェント拡張インストール]をクリックします。
方法3
インストール成功後、Azure VMからサーバーエージェントメトリックを表示できます。
サーバー監視エージェントのパフォーマンスメトリックリストはこちらのページをご確認ください。
全体の設定
メトリックにしきい値を指定します。
監視ごとの設定
監視の編集ページのしきい値と可用性項目で、メトリックのしきい値を指定できます。
属性ごとにIT自動化を設定することもできます。
メンテナンスなどでアラートメールを抑制したい場合は、しきい値と可用性プロファイルの追加または編集ページで、Azure VM電源オフの際のアラートを抑制を[はい]に設定してください。
これによりアラートを抑制しながら、VMの可用性を保つことができます。
Azure VMの自動化を追加し、VMの起動、停止、エージェントインストールを自動化できます。
追加手順は次のとおりです。
IT自動化を監視に関連付ける方法はこちらのページをご確認ください。
しきい値プロファイル、通知プロファイル、タグ、監視グループ、その他複数パラメーターを監視に対して関連付けたい場合には、設定ルールを使用してその設定を自動化できます。
これを設定することで、監視新規追加時にルールの条件にマッチした監視にパラメーターを自動で適用します。
設定ルールの追加方法はこちらのページをご確認ください。
Azure VMの監視画面は、主に次のタブに分けられて構成されています。
サマリータブで上記メトリックの時間ごとのデータを表示します。
表示方法は次のとおりです。
上記手順により、可用性、ダウン時間、受信および送信ネットワークなどのメトリックを表示できます。
設定の詳細タブで、VM情報を表示します。
ハードウェアプロフィール、ストレージプロフィール、OSプロフィール、ネットワークプロフィールなどを表示できます。
Site24x7の予測機能で、過去のデータに基づいた未来のパフォーマンスメトリックを予測できます。先の7日間のデータを予測するのに、15から30日間の過去のデータを使用します。
予測データの表示方法は次のとおりです。
レポート機能を使用して監視データを表示し、サービスパフォーマンスの状況を把握します。
Azure VMのレポートを表示するには:
[可用性サマリーレポート]、[パフォーマンスレポート]、[インベントリーレポート]といったレポートタイプからレポートを出力できます。
サーバー拡張を行っているVMの場合、[サーバー連携レポート]も出力できます。
VM監視の[サマリー]タブからもこのレポートを取得できます。
取得方法は次のとおりです。
その他監視で提供しているレポートのリストはこちらのページをご確認ください。
Azure監視の追加方法
監視へのIT自動化設定方法
Azure App Service監視の連携方法
設定ルールの追加方法