UPS監視とは?
UPS監視は、ネットワーク内のUPSデバイスのさまざまなメトリック (電圧、電流、バッテリーの状態、充電など) を監視して、UPSが常に起動し動作していることを確認するためのプロセスです。 UPSにおけるパフォーマンスメトリックの監視は、メンテナンスの際や災害などによる長時間の停電に対処するための電源システムのアップグレードの際にも非常に重要です。
電源監視のためのパフォーマンスメトリック
UPSの心臓部であるバッテリーはインピーダンスや伝導性、経年劣化による問題が発生することがあります。コンデンサ、ファン、フィルターもやがて性能が低下します。さらにUPSは冗長電源、過熱、ほこりの影響を受けやすいため、UPSデバイスに対しては 24時間体制での監視とメンテナンスを行う必要があります。
Site24x7は主要なUPSパフォーマンスメトリックをトラッキングすることで、UPSデバイスが正常に稼働してネットワーク機能が維持されていることを確認します。さらに、問題が発生した際には監視から得られた洞察に基づいて迅速な対応を講じることもできます。以下は、Site24x7が提供するメトリックの一部です。SNMPのオブジェクトID (OID) を指定して、任意の属性を監視することも可能です。
- 入力ライン電圧: UPS メーターから測定された入力電圧(ボルト単位)
- 入力ソース: 測定された UPS出力電流(アンペア単位)
- 出力電圧: 現在壊れているディスクの数
- 充電: 利用可能なバッテリー充電率
- 負荷: UPSから使用される合計電力負荷(kVAで計測)
- バッテリーステータス: UPSバッテリーのステータス
- 湿度: UPS内の湿度レベル
- バッテリー電流: UPS計測によって報告されるバッテリー電流(バッテリーの放電時には電流は正になり、充電時には電流は負になります)
- 推定残量: フル充電のパーセントとして表される、バッテリー残量の推定値
- 残り時間: バッテリー残量が少ないためにUPSがオフになるまでのバッテリー稼働時間 (秒)
- 温度: UPSデバイスの温度
さまざまなベンダーのUPSデバイスをサポート
Site24x7を使用すると、大規模なデータセンターからネットワーククローゼット、サーバールーム、産業用電力、リモートワーク用のホームオフィスまで、さまざまな環境のUPSデバイスを監視できます。カスタムSNMP監視機能を使用して任意のデバイスとメトリックを監視できるだけでなく、以下のデバイスに対してはデフォルトテンプレートも提供しています。
- APC Smart-UPS 1500
- APC Smart-UPS 750
- APC UPS 9605
- APC Smart UPS 3000
- APC Smart-UPS 2200
- APC Smart-UPS RT 3000 XL
- Eaton 5PX 2200
- Eaton Powerware UPS
- Eaton 9SX 5000
- TrippLite UPS
- Powerware UPS
- Delta UPS
- MGE UPS
- CyberPower UPS
- Dell UPS v4
- Liebert UPS
- EmersonUPS
- その他多数
すべての電源バックアップ用の統合UPS監視ツール
SNMPベースのカスタム監視
Site24x7はあらゆるベンダーのUPSデバイスのパフォーマンスを監視します。システムオブジェクト識別子 (sysOID) を入力するだけで本格的な カスタムSNMP監視 が可能になり、いつでも任意のカスタムメトリックの状態を確認できます。
即時アラートのためのSNMPトラップ
UPSを設定してトラップをSite24x7に送信しておくと問題が検出された際に、処理されたトラップメッセージを含む即時通知を受信できます。SNMPトラップは、突然の電圧低下のような予期せぬ障害の被害を最小限に抑えるために有効です。
しきい値を設定してアラートを送信
詳細な分析のためにパフォーマンスレポートを生成。トラップメッセージを即座に構成して処理し、UPSデバイスの問題を常に把握可能です。事前に設定したしきい値を超える異常が検知された場合には、メールやSMSなどさまざまなチャネルの中から選択して、アラートを受信できます。
マップ、レポート、ダッシュボード
Site24x7はトポロジーマップを作成して、ネットワーク接続と相互接続の状態を表示します。ヘルスダッシュボードには上位のデバイスとインターフェイスが表示され、カスタムダッシュボードには選択した主要なメトリックの概要が表示されます。さらにより深い分析のために、詳細なカスタムレポートも提供されます。