OCIリソースの連携

Site24x7でOracle Cloud Infrastructure(OCI)を監視するには、クロステナンシアクセスが必要になります。OCIでポリシーを作成して、Site24x7にリソースの監視に必要な権限を付与します。

ポリシーを作成後、OCIコンソールからコンパートメントID(OCID)をコピーし、Site24x7の[Cloud]→[OCI]→[OCI監視連携]ページでペーストします。これによりSite24x7とOCIコンパートメントを関連付けて、OCIリソースを監視できるようになります。

監視に必要な条件

  • Site24x7に必要な権限を付与したポリシーを作成してください。
  • OCIコンソールのコンパートメント詳細ページから取得したコンパートメントIDをペーストしてください。

OCIリソース監視の追加

Site24x7にOCIリソース監視を追加するには下記手順を行ってください。

  1. Site24x7にログインします。
  2. [Cloud]→[OCI]→[OCI監視連携]に移動します。
  3. 表示名を入力します。
  4. OCIコンソールのコンパートメント詳細ページから取得したコンパートメントIDをペーストします。
  5. OCIコンソールのポリシー詳細ページから取得したポリシーIDをペーストします。
  6. コンパートメントで作成したタグのタグキーを入力します。
  7. IAMリソースを定義しているホームリージョンを選択します。

上記手順が完了したら、次の項目で各条件を設定します。

ディスカバリーオプション

  1. ディスカバリーするサービス:連携するOCIリソースを選択します。
  2. 再ディスカバリー間隔:リソースを再ディスカバリーする間隔を選択します。OCIアカウントに更新があった際に再ディスカバリーによりSite24x7にその変更を適用します。
    次の3種類の再ディスカバリー間隔を選択できます。
    • デフォルトのポーリング:5分間隔でOCIリソースのリージョンにポーリングを行います。その他の対応しているリージョンは1時間間隔となります。
    • ポーリング控え目:OCIリソースのリージョンに5分間隔でポーリングを行います。その他の対応しているリージョンは6時間間隔となります。
    • ポーリングなし:再ディスカバリーを行いません。監視画面の[今すぐポーリング]からリソース単位で手動でポーリングを行ってください。また、インベントリーダッシュボードからOCIコンパートメント単位でポーリングすることもできます。
  3. メトリック選択プロファイルメトリックプロファイルで監視するOCIリソースのメトリックを選択します。

OCIリソースの除外と包含

Site24x7はポリシー設定に基づいてOCIリソースを自動でディスカバリーします。タグベースのフィルター機能を使用して、このディスカバリーをチューニングできます。除外と包含タグを適用することで特定のリソースのみ選択できます。AND/ORを使用して制御することができます。

システムタグ(リージョン、仮想クラウドネットワークID)、OCIコンソールのユーザー定義タグ(キーバリューペア)、Site24x7カスタムタグを使用できます。

システムタグ

システムタグでリージョンやVCN IDといったリソース属性でリソースをフィルターできます。

ユーザー定義タグ

ユーザー定義タグはオーナー、目的、環境、その他条件で各リソースをグループ化するために使用されます。

Site24x7カスタムタグ

カスタムタグキー(monitor_site24x7)にリソースを設定することもできます。OCIコンソールでこの値はfalseに設定されています。このタグとバリューを使用してリソースのディスカバリーを制限できます。リソースからタグを削除することでフィルターを無効化できます。

カスタムタグ(monitor_site24x7)の値はOCIコンソールでfalseに指定されており、このタグは他のどのユーザー定義タグよりも高い優先度をもちます。そのため、OCIリソースに包含と除外タグが付与されている場合でも、包含、除外、AND、ORは使用できません。

OCIコンソールで、タグを事前に設定しておく必要があります。
OCIコンソールにログインし、タグ付けしたいサービスのリソースダッシュボードにアクセスした後、リソースを選択してタグを追加します。その後、OCIコンソールに戻りカスタムタグキーとバリューを設定してください。


含める タグベースのOCIリソース:監視に含めたいリソースにマッチするキーと値を入力します。[または]と[かつ]を切り替えて条件付けできます。[+]をクリックすることで、複数のタグを指定できます。

この機能で、OCIコンパートメントでマッチしたリソースを監視に含めることができます。

除外 タグベースのOCIリソース:監視から除外したいリソースにマッチするキーとバリューを入力します。[または]と[かち]を切り替えて条件付けできます。[+]をクリックすることで、複数のタグを指定できます。

この機能で、OCIコンパートメントでマッチしたリソースを監視から除外することができます。

  • Site24x7コンソールで複数タグを設定できます。
  • 除外と包含の両方のフィルターオプションを、リージョンタグを除いた様々なタグで同時に使用できます。
    [または]と[かつ]は複数のタグを入力している場合に使用できます。
  • システム属性 - リージョンとVCN ID、ユーザー定義タグは除外と包含の両方のフィルターオプションで使用できます。
  • OCIコンソールのユーザー定義タグに関する長さ、文字数、大文字小文字などの基本的な制限は、Site24x7にも同様に適用されます。

例外

上記の包含、除外、[または]、[かつ]は各OCIリソースには使用できない場合があります。
その例は次のとおりです。

  • タグがサポートされていない:いくつかのOCIサービスではタグがサポートされていません。そのため、追加したタグのフィルターに関係なくこれらリソースは自動でディスカバリーされます。
  • グローバルリージョンサポート、VCN IDなし:キーフィールド内のタイプ$はデフォルトタグ、リージョン、VCN IDの検索を行います。デフォルトタグはOCIリソースがグローバルリージョンに対応していて、VCN IDが関連付けられていない場合には使用できません。この場合、包含と除外オプションで指定したキーバリューのみ適用されます。
  • Site24x7でどのようなタグが指定されていても、OCIリソースでサポートされていない場合、それらタグは使用できません。
  • 現在監視しているOCIリソースには、タグの設定による除外はできません。リソースの包含と除外はディスカバリー前のリソースにのみ適用できます。
    例として、特定のVCNで起動している5インスタンスのグループを除外したいとします。これらリソースはすでにディスカバリーされ監視に追加されている場合は、キー「$VCN」とバリュー「VCN ID」のタグ付けで除外を設定してもリソースはフィルターされません。サスペンドにより該当の監視を停止して対応してください。

詳細設定

詳細設定で、一般設定、ポーリング間隔設定、リソース停止設定を行えます。

設定プロファイル

タグ:監視に関連付けたいタグを選択します。[タグの追加]からタグの新規作成を行えます。

アラート設定

  • ユーザーアラートグループユーザーアラートグループを選択して、アラート通知を行いたい連絡先を設定します。[ユーザーアラートグループの追加]からグループを新規作成できます。
  • オンコールスケジュールオンコールスケジュールを選択し、時間帯に応じてアラートを通知する連絡先を設定できます。[+]アイコンをクリックして、オンコールスケジュールを新規作成できます。
  • 通知プロファイル通知プロファイルを選択し、アラート通知の条件を設定します。[+]アイコンをクリックして、通知プロファイルを新規作成できます。

3rdパーティ連携

3rdパーティ連携を選択して、監視アラートを選択した3rdパーティサービスに連携してインシデント管理等を行いやすくします。

3rdパーティ連携は[管理]→[3rdパーティ連携]で追加できます。

OCIリソースのディスカバリー方法

上記設定後、[OCIリソースのディスカバリー]をクリックします。これによりリソースのディスカバリータスクが実行され、Site24x7に監視として追加されます。

Site24x7の自動ディスカバリープロセスはテナンシ内のOCIサービスの特定を効率的に行えます。

[Cloud]→[OCI]→[テナンシ名]をクリックして、インフラストラクチャダッシュボードやインベントリーダッシュボードにもアクセスできます。

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