ヘルプ Oracle Cloud Infrastructure コンピュート・インスタンス監視

コンピュート・インスタンス監視

Oracle コンピュート・インスタンスは、アプリケーションとワークロードを実行するためにOracle Cloud Infrastructure(OCI)によって提供される、仮想マシン(VM)またはベアメタルサーバーです。
クラウド内のスケーラブルなコンピューティングリソースとして機能し、オペレーティングシステム、構成、ハードウェアの面で柔軟性を提供し、Webアプリケーション、データベース、ビッグデータ、高性能コンピューティングなど、幅広いユースケースをサポートします。

概要

Site24x7とコンピュート・インスタンスを統合することで、OCIで実行されているVMおよびベアメタルサーバーインスタンスの包括的な監視が可能になります。
この統合により、ユーザーはCPU使用率、メモリ消費量、ネットワークトラフィック、ディスクI/O操作などの主要なパフォーマンスメトリックを追跡し、コンピューティングリソースの状態とパフォーマンスをリアルタイムで把握できます。
重要なワークロードが効率的に実行されるようになり、定義済みのしきい値を超えたときにアラートが提供されます。

ユースケース

コンピュート・インスタンスにミッションクリティカルなアプリケーションを導入する企業は、継続的なパフォーマンスと可用性を確保する必要があります。
Site24x7と統合することで、ITチームは複数のコンピュート・インスタンスのCPU、メモリ、ディスクの使用状況をリアルタイムで監視できます。

たとえば、Compute InstanceのCPU使用率が90%に達すると、Site24x7はアラートをトリガーし、パフォーマンスが低下する前にリソースをスケールアップするかワークロードを最適化するようにチームに通知することができます。
Site24x7が表示する履歴データは、キャパシティプランニングにも役立ち、インフラストラクチャが需要の増加に合わせて効果的に拡張されることを保証します。

Site24x7とコンピュート・インスタンスを統合する利点

Site24x7とコンピュート・インスタンスを統合することで、次のような利点が得られます。

  • リアルタイム監視を行うことで、パフォーマンスのボトルネックとリソースの制約が重要なアプリケーションに影響を与える前に特定して対処することが可能になります。
  • CPU、メモリ、ディスクの使用状況に関する重要な洞察を得て、リソースの割り当てを最適化し、効率を向上するサポートを行います。
  • パフォーマンスメトリックの定義済みしきい値に基づいて、異常な動作が検出された際に、即時アラートを発報します。

セットアップと構成

  • Site24x7は、Site24x7のテナンシーユーザーを使用して、テナンシへのアクセスを使用してリソースを監視します。
    Site24x7アカウントにログインし、セキュリティに影響を与えることなくSite24x7がリソースを表示できるようにするための特定のポリシーを作成します。
  • [OCI監視追加]ページで、検出するサービスリストからCompute Instanceを選択します。

権限

コンピュート・インスタンスを監視するために、Site24x7に以下の権限が付与されていることをご確認ください。

  • listInstances - INSTANCE_READ
  • listVolumeAttachments -INSTANCE_READ
  • getVolume - VOLUME_INSPECT
  • listBootVolumeAttachments - VOLUME_INSPECT
  • getBootVolume - VOLUME_INSPECT
  • listVnicAttachments - VNIC_READ  (inspect instance-family)
  • getVnic - VNIC_READ

ポーリング頻度

Site24x7は、設定されたポーリング頻度(「1分に1回」から「1日に1回」まで)に従ってOCIサービスレベルAPIをクエリ実行し、Compute Instance監視からメトリックを収集します。

サポート対象メトリック

コンピュート・インスタンス監視でサポートされているメトリックは以下です。

コンピュート・インスタンスメトリック

以下の表のメトリックは、OCIコンソールでCompute Instance監視が有効になっている場合にのみ表示されます。

メトリック名 説明 統計 単位
CPU使用率 合計時間のパーセンテージとして表されるCPUのアクティビティレベル 平均 パーセンテージ
ディスク読み取りバイト 読み取りスループット 平均 バイト
ディスク書き込みバイト 書き込みスループット 平均 バイト
ディスク読み取りI/O I/O読み取りからのアクティビティレベル 平均
ディスク書き込みI/O I/O書き込みのアクティビティレベル
負荷平均 1分間に計算された平均システム負荷 平均
Memory Allocation Stalls ページの再利用が直接呼び出された回数 平均
メモリ使用率 現在使用されているスペースの割合(ページ数で測定) 平均 パーセンテージ
ネットワーク受信バイト ネットワーク受信スループット 平均 バイト
ネットワーク送信バイト ネットワーク伝送スループット 平均 バイト

その他のサポート対象メトリック

メトリック名 説明 統計 単位

インフラストラクチャの健全性状態

インスタンスのヘルス問題の数。
ゼロ以外の値はヘルス欠陥を示します。
このメトリックはベアメタルインスタンスでのみ使用できます。

合計

インスタンスのステータス

実行中のインスタンスのステータス。
値が0の場合、インスタンスは使用可能(稼働中)
値が1の場合、インフラストラクチャの問題によりインスタンスは使用不可(停止中)
インスタンスが停止している場合、メトリックには値がありません。
このメトリックはVMインスタンスでのみ使用できます。

合計

メンテナンス状況

インスタンスのメンテナンス状況
値が0の場合、インスタンスはインフラストラクチャメンテナンスイベント用にスケジュールされていません。
値が1の場合、インスタンスはインフラストラクチャメンテナンスイベント用にスケジュールされています。
このメトリックは、VMインスタンスとベアメタルインスタンスの両方で使用できます。

最大

インスタンスのアクセス可能性ステータス

VMインスタンスのアクセシビリティステータス。
値が1の場合、インフラストラクチャまたはインスタンス自体の問題によりインスタンスが応答しない
値が0の場合、アクセシビリティの問題が検出されていない
インスタンスが停止している場合、メトリックには値がありません。

最大

インスタンスメタデータ リクエストV1/V2

V1エンドポイントとV2エンドポイントを比較した、インスタンスメタデータサービスへのリクエストの数

合計

しきい値の設定

コンピュート・インスタンス監視のしきい値設定方法は以下です。

  1. Site24x7アカウントにログイン後、[管理]→[設定プロファイル]→[しきい値と可用性]に移動して、[しきい値プロファイルの追加]をクリックします。
  2. [監視タイプ]のドロップダウンメニューから[コンピュート・インスタンス]を選択し、[表示名]に任意の名称を入力します。
  3. サポートされているメトリックは、しきい値設定セクションに表示されます。
    上記のすべてのメトリックに対してしきい値を設定できます。
  4. [保存]をクリックします。

予測

予測機能を使用して、CPU使用率、送信バイト数、受信バイト数のメトリックの将来の値を予測します。
履歴の観察に基づいてこれらのパフォーマンスメトリックの将来のポイント(リソース使用量の測定)を予測し、情報に基づいた意思決定を行います。

ITオートメーション

コンピュート・インスタンスを開始、停止、または再起動ができるオートメーションを追加できます。
[管理]→[ITオートメーション(+)]→[自動化テンプレートの追加]に移動して追加します。
追加したITオートメーションを順番に実行するようにスケジュールできます。

ライセンス

コンピュート・インスタンス監視は、1ベーシック監視ライセンスを消費します。

コンピュート・インスタンスとサーバーエージェント統合

Site24x7は、OCI コンピュート・インスタンスをSite24x7サーバー監視エージェントとシームレスに統合し、インスタンスのパフォーマンスを完全に可視化します。
統合により、インスタンスレベルのメトリックと詳細なサーバー情報が自動的に組み合わされ、統合された包括的な監視エクスペリエンスが実現します。

コンピュート・インスタンスの監視データ表示

Site24x7アカウントにログインし、[クラウド]→[OCI]→[コンピュート・インスタンス]に移動します。

監視データ

コンピュート・インスタンス監視の監視データは以下の通りです。

概要

本タブには、イベントのタイムラインとメトリックの包括的な概要が表示され、コンピュート・インスタンスのパフォーマンスを明らかにするグラフが表示されます。

ブロックストレージ

コンピュート・インスタンスでは、同じコンパートメントにブートボリュームが作成され、ブロックボリュームを動的にプロビジョニングおよび管理することもできます。
本タブには、ブロックとブートボリューム監視、それらの可用性、およびステータスのリストが表示されます。
監視名のハイパーリンクをクリックすると、ブロックストレージ監視データが表示されます。

設定詳細

イメージID、作成時刻、シェイプ、その他の設定詳細など、コンピュート・インスタンスの重要な詳細が表示されます。

停止

停止の開始時刻、終了時刻、期間、コメント(存在する場合)の詳細が表示されます。

インベントリー

リソース名、リージョン、監視ライセンスのカテゴリなどの詳細を取得します。
しきい値と可用性プロファイルおよび通知プロファイルは、ユーザーに応じて設定でき、このタブで表示できます。

ログレポート

コンピュート・インスタンス監視のログステータスの統合レポートが表示され、CSVファイルとしてダウンロードできます。

関連ガイド