ヘルプ Oracle Cloud Infrastructure コンピューティング・インスタンスとサーバーエージェントの統合

コンピューティング・インスタンスとサーバーエージェントの統合

Site24x7は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のコンピューティング・インスタンスとサーバーエージェントをシームレスに統合し、インスタンスのパフォーマンスを包括的に可視化します。
この2つを自動的にリンクすることで、インスタンスレベルのメトリックと詳細なサーバー分析の両方を1つの統合された監視エクスペリエンスに統合できます。

コンピューティング・インスタンスとサーバーエージェントの統合の利点

コンピューティング・インスタンスとサーバーエージェントの統合により、次の利点が得られます。

  • 設定ルールとコンピューティング・インスタンスでアクションを定義するときに、コンピューティング・インスタンスがスタンドアローンのサーバーエージェントと統合されている場合は、すべてのサーバーアクションを表示します。
    • コンピューティング・インスタンスとサーバーエージェントに適用可能なアクションを利用できます。
      両方が統合されている場合、コンピューティング・インスタンス監視に適用可能なOCIタグ(システムタグ)はサーバー監視にマップされます。両方が統合されていない場合、タグはサーバー監視からのみマップ解除されます。
  • 統合ダッシュボードで、コンピューティング・インスタンス関連のパフォーマンスメトリック(コンピューティング・インスタンスとエージェント駆動型システムおよびアプリケーションメトリックの両方)をすべて表示します。
    • コンピューティング・インスタンスのデータチャートで表示できるCPU、メモリ、システム負荷、アイドル/ビジー時間、ディスク使用率のチャートとグラフが含まれます。
    • 統合されたコンピューティング・インスタンス監視には、エージェントメトリックに関するものとコンピューティング・インスタンスメトリックに関するもの、2つの異なるしきい値プロファイルを関連付けることができます。
  • コンピューティング・インスタンス統合機能からのコンピューティング・インスタンスメタデータをシステムレベルのパフォーマンスカウンターと組み合わせると、コンピューティング・インスタンスとスタンドアローンサーバーエージェントの両方に関連する固有の非効率性を解決するのに役立ちます。
    • 意図的なインスタンスの終了とインスタンスのクラッシュを区別する機能が含まれます。

OCIコンパートメントを接続

この統合を有効にするには、まずOCIコンパートメントをSite24x7に接続する必要があります。
これは、Site24x7にOCIテナンシーへの適切なアクセス権を付与することで実行できます。
以下のヘルプドキュメントに記載されている手順に従ってアクセスを有効にし、OCIコンパートメントをSite24x7に接続してください。

サーバーエージェントを展開

OCIテナンシーへのアクセスを有効にしたら、インスタンスにエージェントをインストールします。
デプロイされると、エージェントによって生成されたシステムおよびアプリケーションのメトリックが、統合されたコンピューティング・インスタンス監視画面に表示されます。

データを表示するには、統合されたコンピューティング・インスタンス監視画面([Cloud]→[OCI]→[監視対象OCIコンパートメント]→[コンピューティング・インスタンス]→該当するコンピューティング・インスタンスの選択)に移動します。

この統合は現在、WindowsベースとLinuxベースの両方のコンピューティング・インスタンスをサポートしています。
エージェントの互換性とインストール手順の詳細については、以下のエージェントのインストールドキュメントを参照してください。

インストール

ライセンス

統合されたコンピューティング・インスタンス監視(サーバーエージェントが展開されたコンピューティング・インスタンス監視)は、コンピューティング・インスタンスのベーシック監視ライセンス2つと、サーバーエージェントのベーシック監視ライセンス2つを消費します。

インスタンスにエージェントを導入することで、コンピューティング・インスタンスの監視を強化

コンピューティング・インスタンスにエージェントをデプロイすると、そのパフォーマンスに関するより詳細な情報を得ることができます。
デプロイすると、OCIから取得した基本的なインスタンスレベルのコンピューティング・インスタンスメトリックとともに、システム属性 (メモリ/スワップ使用量など)、プロセス属性 (スレッド/ハンドル数など)、ディスク属性 (空き/使用済みディスク容量など)、ネットワーク属性 (エラー/ドロップされたパケットなど) を表示できるようになります。

インストール

エージェントをコンピューティング・インスタンスと統合するためのインストールプロセスは以下です。

インストール後にデータを表示するには、統合されたコンピューティング・インスタンス監視画面([Cloud]→[OCI]→[監視対象OCIコンパートメント]→[コンピューティング・インスタンス]→該当するコンピューティング・インスタンスの選択)に移動します。

自動統合

OCI コンピューティング・インスタンスをサーバーエージェントに接続すると、サービスはSite24x7コンソールに自動的に統合され、シームレスな監視が可能になります。

たとえば、複数のOCIコンピューティング・インスタンスを監視していて、リソースのパフォーマンスに関するより詳細なデータを得るためにサーバーエージェントを導入する場合、エージェントによって生成されたすべてのデータと、CPU、メモリ、ディスク使用率、リソースチェックなどのダッシュボードタブが、コンピューティング・インスタンス監視画面に自動的に表示されます。
※別のサーバー監視は作成されません。

この統合は双方向で機能します。すでにサーバーエージェントを使用してコンピューティング・インスタンスを監視しており、後でOCI コンパートメントをSite24x7に接続する場合、既存のサーバー監視のデータ(メトリック、設定プロファイル、しきい値など)は新しい統合コンピューティング・インスタンス監視に移植され、その後スタンドアロン サーバー監視が削除されます。

インストール後にデータを表示するには、統合されたコンピューティング・インスタンスか監視画面([Cloud]→[OCI]→[監視対象OCIコンパートメント]→[コンピューティング・インスタンス]→該当するコンピューティング・インスタンスの選択)に移動します。

たとえば、コンピューティング・インスタンスがあり、そこにサーバーエージェントをインストールする必要がある場合、 GNパラメータを使用して監視グループ名を指定すると、コンピューティング・インスタンスが同じ監視グループ配下に追加されます。

統合中、コンピューティング・インスタンス監視の監視グループとメンテナンスは、サーバー監視にマップされます。ただし、コンピューティング・インスタンス監視がメンテナンス状態の場合は、サーバー統合は許可されません。

追加属性

統合によって得られる追加属性は以下の通りです。

システムレベルの属性

パラメータ 説明
物理CPU使用率 全体的なCPU使用率(パーセンテージ)
メモリ使用率 全体的なメモリ使用率(パーセンテージ)
平均負荷1分 過去1分間にCPU時間を待機しているタスクまたはプロセスの平均数
平均負荷5分 過去5分間にCPU時間を待機しているタスクまたはプロセスの平均数
平均負荷15分 過去15分間にCPU時間を待機しているタスクまたはプロセスの平均数
メモリ合計 使用可能なメモリの合計(単位:バイト)
空きメモリ 現在空いているメモリの合計部分
メモリ使用率 使用中のメモリ全体の割合
スワップ合計 使用可能なスワップ領域の合計
空きスワップ 現在空いているスワップ領域の部分
使用中スワップ 現在使用中のスワップ領域の部分
ディスク使用率 使用中のディスク領域の割合
ディスク空き容量 空きディスク容量の割合
システムビジー時間 CPUがユーザー空間またはカーネル空間で費やした時間
システムアイドル時間 CPUがアイドル状態にある時間の長さ

プロセスレベルの属性

パラメータ 説明
プロセスID 一意のプロセス識別番号
CPU使用率 プロセスによるCPU使用量
メモリ使用率 プロセスによって消費される物理メモリの量
スレッド数 プロセスのアクティブなスレッドの数
ハンドル数 オブジェクトハンドルの数

ネットワーク属性

パラメータ 説明
ネットワークインターフェースカード名 ンピューティング・インスタンスのネットワークインターフェイスカードのインターフェース名
エラーパケット ドロップされたネットワークパケットの数
送信バイト数 コンピューティング・インスタンスのネットワークインターフェースで1秒あたりに送信されたバイト数
受信バイト数 コンピューティング・インスタンスのネットワークインターフェースで1秒あたりに受信されるバイト数
送信パケット コンピューティング・インスタンスのネットワークインターフェース上で1秒あたりに送信されるパケットの数
受信パケット コンピューティング・インスタンスのネットワークインターフェースで1秒あたりに受信されるパケットの数

追加設定詳細

パラメータ 説明
ホスト名/IP コンピューティング・インスタンスホストのホスト名/IP
IPアドレス コンピューティング・インスタンスホストのIPアドレス
オペレーティングシステム コンピューティング・インスタンスホストで現在実行されているオペレーティングシステムの種類
OSアーキテクチャ プロセッサアーキテクチャ:32ビットまたは64ビット
搭載メモリ(MB) コンピューティング・インスタンスホストにインストールされているメモリ
CPUコア数 コンピューティング・インスタンスホスト上の論理CPUコアの数
プロセッサ 使用中のプロセッサの仕様

エージェントしきい値プロファイルの設定

統合するエージェントのしきい値プロファイルを設定するには、以下の1番目または2番目の方法に従います。
3番目の方法では、すでに統合されているエージェントのしきい値プロファイルを構成する方法について説明します。

方法 1:設定ルールを追加

こちらに記載されている設定ルールを追加するための初期手順を行います。
監視タイプとしてコンピューティング・インスタンスを選択します。ドロップダウンメニューからアクションを定義するときに、エージェントしきい値プロファイルを選択し、サーバーに設定する目的のしきい値プロファイルを選択します。

方法 2:詳細設定でしきい値プロファイルを自動割り当て

OCI監視の「詳細設定」セクションで、 「自動割り当てしきい値プロファイル」に移動します。
対象サービスとして「コンピューティング・インスタンス」を選択します。
「エージェントしきい値プロファイル」の横にあるドロップダウンメニューから、目的のしきい値プロファイルを選択します。

方法 3:監視の編集

すでに統合されているサーバー監視のしきい値プロファイルを設定するには、以下の方法で監視を編集する必要があります。

  1. Site24x7コンソールで、統合されたコンピューティング・インスタンス監視の[監視の詳細編集]ページに移動します。
  2. [設定プロファイル]オプションから、[エージェントしきい値プロファイル]に移動し、ドロップダウンメニューからサーバーの目的のしきい値プロファイルを選択します。

関連ガイド