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Oracle 自律型データベース監視

Oracle 自律型データベースは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)が提供するクラウドベースの自己管理型データベースサービスです。
人工知能と機械学習を使用して、チューニング、パッチ適用、更新、バックアップ、セキュリティなどの主要なデータベース管理タスクを自動化します。

概要

Oracle 自律型データベースを監視すると、Autonomous Databaseのパフォーマンス、可用性、リソース使用状況を継続的に追跡および分析が可能になります。
Site24x7のOracle Autonomous Database監視では、CPU使用率、ストレージ使用率、クエリ応答時間、データベース接続などの主要なメトリックをリアルタイムで監視します。

ユースケース

エンタープライズなアプリケーションにOracle 自律型データベースsを使用している組織が、高可用性と最適なパフォーマンスを確保したいとします。
Autonomous DatabaseをSite24x7と統合することで、組織はリソース使用率、データベースの可用性、クエリのパフォーマンスなどのさまざまな主要メトリックを監視できます。

たとえば、トラフィックのピーク時にパフォーマンスのボトルネックが検出されると、Site24x7は管理者にリアルタイムで警告を発します。管理者は詳細なレポートを分析し、パフォーマンスの大幅な低下がアプリケーションに影響を及ぼす前に必要な最適化を行うことができます。

Site24x7のAutonomous Database統合の利点

Site24x7と自律型データベースを統合することで、次のような利点が得られます。

  • OCIインフラストラクチャ全体の自律型データベースのパフォーマンスを可視化できます。
  • しきい値違反に関する即時アラートを受信し、潜在的な問題に迅速に対応できます。
  • 運用上のボトルネックを特定し、データベースのワークロードを最適化します。
  • いつでもデータベースを起動、再起動、または停止できるようにIT自動化をスケジュールします。

セットアップと構成

  • Site24x7は、Site24x7のテナンシーユーザーを使用して、テナンシへのアクセスを使用してリソースを監視します。
    Site24x7アカウントにログインし、セキュリティに影響を与えることなくSite24x7がリソースを表示できるようにするための特定のポリシーを作成します。
  • [OCI監視追加]ページで、検出するサービスリストからAutonomous Databaseを選択します。

権限

自律型データベースを監視するために、Site24x7に以下の権限が付与されていることをご確認ください。:

  • listAutonomousDatabases - AUTONOMOUS_DATABASE_INSPECT
  • GetAutonomousDatabase -   AUTONOMOUS_DATABASE_INSPECT
  • listAutonomousDatabaseBackups - AUTONOMOUS_DB_BACKUP_INSPECT

ポーリング頻度

Site24x7は、設定されたポーリング頻度(「1分に1回」から「1日に1回」まで)に従ってOCIサービスレベルAPIをクエリ実行し、Autonomous Database監視からメトリックを収集します。

サポート対象メトリック

自律型データベース監視でサポートされているメトリックは以下です。

専用のExadataインフラストラクチャタイプでサポート対象のメトリック

メトリック名 説明 統計 単位
Apply Lag サンプリングされた時点のスタンバイデータベースがプライマリデータベースよりどれだけ遅延しているか 合計
DBブロックの変更 1 秒あたりに変更されたブロックの平均数 合計 1秒あたりのカウント
ECPU割り当て 選択した期間中にサービスによって割り当てられたElastic Compute Processing Units(ECPU)の数 合計
IOPS 1秒あたりのI/O操作の平均数 合計 1秒あたりのカウント
IOスループット 平均スループット 合計 MB/秒
論理読み取り 1秒あたりの論理ブロック読み取り(「DBブロック取得」と「一貫性取得」)の平均数
バッファリングされたI/Oと直接のI/Oが含まれます。間隔:1分
合計 1秒あたりのカウント
OCPU割り当て 選択した時間間隔中にサービスによって割り当てられたOracle CPU(OCPU)の実際の数 合計
タイプ別の解析 1秒あたりのハード解析またはソフト解析の数 合計 1秒あたりのカウント
Redo Generated 1秒あたりに生成されるREDOの平均 合計 MB/秒
表領域別に割り当てられたストレージ領域 間隔中に各表領域に割り当てられた最大スペース量 最大 GB
表領域で使用されるストレージ領域 間隔中に各表領域によって使用されるスペースの最大量 最大 GB
表領域別のストレージスペース使用率 各表領域で使用されるスペースの割合 平均 パーセンテージ
ステータス別のトランザクション 1秒あたりにコミットまたはロールバックされたトランザクションの数 合計 1秒あたりのカウント
Transport Lag サンプリングされた時点でスタンバイデータベースでまだ利用できないREDOのおおよその秒数 合計

サーバーレスでサポート対象のメトリック

メトリック名 説明 統計 単位
接続遅延 同じリージョンのコンピューティングサービス仮想マシンから各リージョンのOracle 自律型データベース Serverlessインスタンスに接続するのにかかる時間
間隔:5分
最大 ミリ秒
データベースの可用性 データベースは指定された分数で接続可能です。
可能な値: 1 =DB使用可能 / 0 = DB使用不可
間隔:1分
平均
接続失敗/td> 失敗したデータベース接続数
間隔:1分
合計
失敗したログオン 選択した間隔中に無効なユーザー名やパスワードが原因で失敗したログオンの数
間隔:1分
平均
解析カウント(ハード) 選択した時間間隔中の解析呼び出し(実際の解析)の数
ハード解析は、Oracleがワークヒープやその他のメモリ構造を割り当ててから解析ツリーを構築することを必要とするため、メモリ使用量の点でコストの高い操作です。
間隔:1分
合計
論理読み取り 選択した時間間隔中の「DBブロック取得」と「一貫性のある取得」の合計
これには、バッファキャッシュまたはプロセスプライベートメモリからのデータベースブロックの論理読み取りが含まれます。
合計
失敗した解析数 選択した時間間隔中の解析失敗回数
間隔:1分
合計
物理読み取り 選択した時間間隔中にディスクから読み取られたデータブロックの数
間隔:1分
合計
物理読み取り合計バイト数 選択した時間間隔中に、アプリケーションの読み取り、バックアップとリカバリ、その他のユーティリティを含むすべてのデータベースインスタンスアクティビティによるディスク読み取りのサイズ(単位:バイト)
間隔:1分
合計
物理書き込み 選択した時間間隔中にディスクに書き込まれたデータブロックの数
間隔:1分
合計
物理書き込み合計バイト数 選択した時間間隔における、アプリケーションアクティビティ、バックアップとリカバリ、その他のユーティリティを含むデータベースインスタンスのすべてのディスク書き込みのサイズ (単位:バイト)
間隔:1分
合計
クエリレイテンシー 単純なクエリの結果をユーザーの画面に表示するのにかかる時間
間隔:5分
最大 ミリ秒
キューされたステートメント 選択した間隔中にすべてのコンシューマグループで集計されたキューに入れられたSQLステートメントの数
間隔:1分
合計
Redo Generated 選択した時間間隔中に生成されたREDOの量(単位:バイト)
間隔:1分
合計
実行中のステートメント 選択した間隔中にすべてのコンシューマグループで集計された実行中のSQLステートメントの数
間隔:1分
平均
セッション データベース内のセッション数
間隔:1分
合計
クライアントからSQL*Net経由で受信したバイト数 選択した時間間隔中にOracle Net Services経由でクライアントから受信したバイト数
間隔:1分
合計
DBLinkからSQL*Net経由で受信したバイト数 選択した時間間隔中にOracle Net Services経由でデータベースリンクから受信したバイト数
間隔:1分
合計
SQL*Net経由でクライアントに送信されたバイト数 選択した時間間隔中にフォアグラウンドプロセスからクライアントに送信されたバイト数
間隔:1分
合計
SQL*Net経由でDBLinkに送信されたバイト数 選択した時間間隔中にデータベースリンク経由で送信されたバイト数
間隔:1分
合計
ユーザーコミット 選択した時間間隔中のユーザーコミットの数
ユーザーがトランザクションをコミットすると、データベースブロックに加えられた変更を反映する生成されたREDOがディスクに書き込まれる必要があります。
コミットは、多くの場合、ユーザートランザクションレートに最も近いものを表します。
間隔:1分
合計
ユーザーロールバック 選択した時間間隔中にユーザーが手動でロールバック ステートメントを発行した回数、またはユーザーのトランザクション中にエラーが発生した回数
間隔:1分
合計
アクティブなAPEXアプリケーション アクティブなAPEXアプリケーションの数 合計
APEXページイベント APEXページイベントの数 合計
APEXページ読み込み時間 APEXページの読み込み時間 平均
APEXワークスペース数 APEXワークスペースの数 合計

専用Exadataインフラストラクチャタイプとサーバーレスでサポート対象のメトリック

メトリック名 説明 統計 単位
CPU時間 一定期間におけるデータベースのフォアグラウンドセッションによるCPU時間の平均累積率
間隔:1分
平均
CPU使用率 すべてのコンシューマグループを集計したCPU使用率をパーセンテージで表示
使用率は、データベースが使用できるCPUの数に基づいて報告されます。
間隔:1分
平均 パーセンテージ
ユーザーコール すべてのコンシューマグループを集計したCPU使用率をパーセンテージで表示
使用率は、データベースが使用できるCPUの数に基づいて報告されます。
間隔:1分
合計
割り当てられたストレージスペース 間隔中にすべての表領域に対してデータベースに割り当てられたスペースの量
間隔:1時間
最大 GB
最大ストレージ容量 間隔中にデータベース用に予約されるストレージの最大量
間隔:1時間
最大 GB
使用ストレージスペース 間隔中に使用されるスペースの最大量
間隔:1時間
最大 GB
ストレージ使用率 すべてのデータベーステーブルスペースに現在割り当てられている予約済み最大ストレージの割合
すべてのテーブルスペースの合計予約済み領域を表します。
間隔:1時間
平均 パーセンテージ
トランザクション数 選択した間隔内におけるユーザーコミットとユーザーロールバックの合計数
間隔:1分
合計
現在のログオン 選択した間隔内における成功したログオンの数
間隔:1分
合計
解析数(合計) 選択した間隔中のハード解析とソフト解析の数
間隔:1分
合計
DBブロックの変更 システムグローバル領域内のすべてのブロックに対して行われた更新または削除操作の一部である変更の数
このような変更はREDOログエントリを生成し、トランザクションがコミットされるとデータベースへの永続的な変更になります。
これは、データベース作業の合計を概算します。この統計は、選択した時間間隔中にバッファがダーティになっている割合を示します。
間隔:1分
合計
DB時間 データベースユーザーセッションがデータベースコードの実行に費やす時間(CPU時間+待機時間)
DB時間はデータベース呼び出しの待ち時間(応答時間)と呼び出し量の両方に正比例して増加するため、DB時間はデータベース呼び出しの待ち時間を推測するために使用されます。時間間隔中にデータベース内のフォアグラウンドセッションによって蓄積されたデータベース時間の平均率として計算されます。
間隔:1分
平均
実行回数 選択した間隔中にSQL文を実行したユーザー呼び出しと再帰呼び出しの数
間隔:1分
合計
待機時間 時間間隔中のデータベース内のフォアグラウンドセッションによる非アイドル待機時間の平均累積率
間隔:1分
平均
アクティブなバックアップ アクティブ状態のバックアップの数 合計
削除されたバックアップ 削除されたバックアップの数 合計
バックアップ失敗 失敗したバックアップの数 合計
増分バックアップ 増分タイプのバックアップの数 合計
フルバックアップ フルバックアップタイプのバックアップの数 合計
長期バックアップ 長期タイプのバックアップの数 合計

しきい値の設定

自律型データベース監視のしきい値設定方法は以下です。

  1. Site24x7アカウントにログイン後、[管理]→[設定プロファイル]→[しきい値と可用性]に移動して、[しきい値プロファイルの追加]をクリックします。
  2. [監視タイプ]のドロップダウンメニューから[自律型データベース]を選択し、[表示名]に任意の名称を入力します。
  3. サポートされているメトリックは、しきい値設定セクションに表示されます。
    上記のすべてのメトリックに対してしきい値を設定できます。
  4. [保存]をクリックします。

予測

予測機能を使用して、CPU使用率、送信バイト数、受信バイト数のメトリックの将来の値を予測します。
履歴の観察に基づいてこれらのパフォーマンスメトリックの将来のポイント(リソース使用量の測定)を予測し、情報に基づいた意思決定を行います。

ITオートメーション

自律型データベースを開始、停止、または再起動ができるオートメーションを追加できます。
[管理]→[ITオートメーション(+)]→[自動化テンプレートの追加]に移動して追加します。
追加したITオートメーションを順番に実行するようにスケジュールできます。

ライセンス

自律型データベース監視は、1ベーシック監視ライセンスを消費します。

自律型データベースの監視データ表示

Site24x7アカウントにログインし、[クラウド]→[OCI]→[自律型データベース]に移動します。

監視データ

自律型データベース監視の監視データは以下の通りです。

概要

本タブには、イベントのタイムラインとメトリックの包括的な概要が表示され、自律型データベースのパフォーマンスを明らかにするグラフが表示されます。

設定詳細

本タブには、デプロイメントタイプ、作成時間、障害復旧データ、バックアップ設定詳細など、自律型データベースの重要な詳細がまとめられています。

バックアップの詳細

本タブには、自律型データベース用に作成されたバックアップが表形式で表示されます。バックアップIDをクリックすると、各バックアップの詳細を表示できます。

停止

停止の開始時刻、終了時刻、期間、コメント(存在する場合)の詳細が表示されます。

インベントリー

リソース名、リージョン、監視ライセンスのカテゴリなどの詳細を取得します。
しきい値と可用性プロファイルおよび通知プロファイルは、ユーザーに応じて設定でき、このタブで表示できます。

ログレポート

自律型データベース監視のログステータスの統合レポートが表示され、CSVファイルとしてダウンロードできます。

 

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