設定ルール
Site24x7のMSP向け設定ルールを使用することで、すべての顧客の監視リソースの設定を自動化できます。
これにより、MSP管理者は、通知プロファイルやしきい値プロファイル、チェック頻度を関連付けたり、サードパーティサービスを追加するために、複数の顧客のモニターを編集するプロセスを回避できます。
メリット
- 自動ルール適用:ルールを作成すると、すべての顧客アカウントに自動的に適用されます。手動で設定する必要がなくなります。
- 一度限りのルール設定:MSP管理者はルールを一度設定すると、すべての顧客アカウントに自動的に適用されます。
- 時間節約プロセス:顧客アカウントを切り替えて個別にルールを作成するという面倒な作業を回避し、貴重な時間と労力を節約します。
ユースケース
MSP管理者が、それぞれ独自の監視ニーズを持つ複数の顧客アカウントを管理しているとします。
新しい顧客がWebアプリケーション監視を追加し、特定のしきい値プロファイルが必要になった場合、管理者は、これらの設定を手動で設定する代わりに、設定ルールを使用してプロセスを効率化します。
管理者は、新しい監視の要件に一致する新しいルールを作成し、それを顧客のアカウントに関連付けることができます。
これにより、正しい設定が即座に適用されます。設定ルールを使用すると、変更は顧客のすべてのモニターにシームレスに実装され、時間を節約し、一貫したサービス提供を実現します。
設定ルールの挙動
- MSP管理者が作成したルールの表示
- MSP管理者によってルールが作成されると、すべての顧客がそれぞれの設定ルールページでルールを表示できます。
- 顧客が新しいルールを追加
- 顧客が新しいルールを追加した場合、そのルールは最高の優先順位を持ちます。
- MSP管理者によって追加されたルールは、自動的に次の優先度レベルに移動します。
- 優先順位は、「最初に追加されたものが最優先」という原則に従います。
- 顧客がルールの優先順位を変更
- 顧客がルールの優先順位を変更した場合、更新された順序は顧客の設定にのみ適用されます。
- 顧客がルールを削除
- 顧客はMSP管理者が作成したルールを削除できます。
- 顧客がルールを削除すると、そのルールは削除した顧客の設定からのみ削除されます。
- 顧客がルールを編集
- 顧客がルールを編集した場合、変更はその顧客の設定にのみ適用されます。
- MSP管理者が作成したオリジナルのルールは、他の顧客が編集をしても影響しません。
- MSP管理者がルールを修正するか、ルールの優先順位を変更した場合
- MSP管理者がルールを変更したり、優先度を変更したりすると、その更新は設定に該当ルールを持つすべての顧客で反映されます。
- MSP管理者がルールを削除した場合
- MSP管理者がルールを削除すると、そのルールはすべての顧客の設定ルールリストから削除されます。
- MSP管理者がルールを実行する
- MSP管理者がルールを実行すると、そのルールを持つすべての顧客のモニターに変更が反映されます。
動作の仕様について
設定ルールは、特定の条件をもとに、それに対応するアクションをリンクすることで機能します。
条件
条件とは、ルールを作成する際に使用する基準です。Site24x7では、お客様が選択可能な条件の事前定義済みセットを提供しています。定義された条件(ANDまたはOR)に応じて、アクションを実行する際に、条件の1つまたはすべてが考慮されます。
アクション
アクションは、定義された条件に一致するとトリガーされます。アクションには、しきい値プロファイル、チェック頻度、通知プロファイルの割り当てから、サードパーティサービスと顧客の関連付けまで、あらゆるものが含まれます。複数のアクションを1つの条件にリンクすることも、その逆も可能です。
選択内容に基づいて、サードパーティサービスなどの属性が既存の監視設定に追加されるか、既存の監視設定から削除されます。ただし、しきい値プロファイル、チェック頻度、通知プロファイルなどの属性は、ルールで指定された属性に置き換えられます。
例:複数の顧客(顧客1、顧客2、顧客3)を管理するZylkerというMSP管理者を考えてみます。
新しい顧客(顧客4)には、しきい値を追加し、チェック頻度を5分に設定する必要があります。
管理者は、このしきい値がすべての顧客に適用されていることを確認する必要があります。管理者は、次の条件に基づく設定ルールを使用することで実現できます。
条件:OR
「条件:OR」が定義されている場合、いずれかの条件が満たされた場合にのみアクションが実行されます。
条件1:監視タイプはWebサイト
条件2:監視名はZylker
アクション1:チェック頻度は5分に設定
アクション2:しきい値プロファイルをZylkerしきい値に関連付ける
条件が満たされ、監視名がZylkerの場合、5分間のチェック頻度を設定し、それをしきい値プロファイルZylkerしきい値に関連付けるアクションが、MSP管理者によって管理される、すべての顧客に対して自動的に実行されます。
条件:AND
「条件:AND」として定義されている場合、指定されたすべての基準が満たされた場合にのみアクションが実行されます。
設定ルールの追加
- Site24x7のMSPアカウントにログインします。
- [管理]→[設定ルール]をクリックします。
- ルールを設定するための詳細を指定します。
- 表示名:ルールを識別するための名前を入力
- 説明:ルールの目的を示す短い説明を入力
- 他のルール実行を停止:各ルールには優先度が割り当てられています。ルールが設定に一致する場合、このオプションにより、優先度の低い他のルールのチェックが追加で行われなくなります。
優先度の異なる複数のルールにおいて、しきい値や通知プロファイルなどのアクションを上書きする場合のために本オプションがあります。
詳細は優先度の項目をご参照ください。
- 条件を設定します。
- いずれかの条件を満たすものを選択する場合は「これらの条件のいずれか(OR)」を選択し、すべての条件を満たすものを選択する場合は「これらの条件のすべて(AND)」を選択します。
- 「条件:」は、定義済みの属性から選択します。
タイプは必須項目です。
+アイコンをクリックして条件を追加し、ルールを適用する条件を定義します。
- アクションを設定します。
- ドロップダウンリストから定義済みのアクションを選択し、値を割り当てます。
+アイコンをクリックすると、1つのルールに複数のアクションを追加できます。
- [保存]をクリックします。
または、[ルールを保存して実行]をクリックして、このルールを既存の監視にすぐに適用することもできます。
- これらのルールは、MSP管理者配下のすべての関連顧客に適用されます。更新には数分かかる場合があります。
- 条件が満たされるとルールが実行され、新しい顧客が作成されるたびにアクションが自動的に適用されます。
設定ルールの表示
ルールが作成されると、[管理]→[設定]に表示されます。
ここから次の機能にアクセスできます。
- 優先度:数字が小さいほど、優先度が高くなります。
ルールは、割り当てられた優先度に基づいて監視設定と照合されます。優先度の低いルールによってアクションが上書きされないようにするには、[他のルールの実行を停止]オプションを有効にして、他のルールの実行を停止することが可能です。
たとえば、2つのルールがある場合と想定します。1つ目のルールは優先度が高く、アクションはマップされておらず、[他のルールの実行を停止]オプションが有効になっています。2番目のルールは、アクションが監視にマップされています(SQL監視に関連付いている)。優先度の高いルールが優先されるため、このルールは実行されません。
優先度の数字をクリックすると、優先度を変更できます。
- 実行履歴:右上隅にある[実行履歴]ボタンをクリックします。
過去7日間にMSP管理者によって実行されたアクションを含むルールのリストが表示されます。
- ハンバーガー
アイコンから以下のオプションにアクセスできます。
- ルール実行:すべての顧客に対してルールを実行できます。
- クローン:選択したルールのコピーを作成することができます。
- 削除:ルールを削除することができます。
- ルール追加:新規の設定ルールを追加することができます。
設定ルールの編集
- [管理]→[設定ルール]に移動します。
- 変更したいルールをクリックします。
- 必要な変更を加えて、[保存]をクリックします。
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