メールセキュリティ

使用している認証フレームワークに基づき、メールセキュリティ関連のアサーションは複数タイプ存在します。

Sender Policy Framework (SPF)

SPFはフィッシング攻撃からドメインを保護するメール認証プロトコルです。これによりメールサーバーが自身のドメインからのメール送信を承認、そして受信サーバーでメールをスパムとしてマークすることを防止するか指定できます。

SPFレコードにはタームと呼ばれる単位により構成され、それはさらにメカニズム(all/include/a/mx/ptr/ip4/ip6/exists)とモディファイヤー(redirect、explanation)に分類されます。

v=spf1 include:_spf.example.com ~all

Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance (DMARC)

DMARCはメール送信者と受信者をスパム、スプーフィング、フィッシング攻撃から保護するオープンなメール認証システムです。DMARCはドメイン所有者にDMARCポリシーを公開し、メール認証に失敗した際にどのようなアクションをするかを指定します。SPFとDomainKeys Identified Mail (DKIM)標準がメール認証に使用されています。

v=DMARC1; p=quarantine; rua=mailto:dmarc-feedback@example.com,mailto:tld-test@thirdparty.example.net; pct=25

タグ

記号

必須項目

値の例

バージョン

v

 DMARC1

ポリシー

 p

none | quarantine | reject

パーセンテージ

 pct

0-100

100(デフォルト)

データ収集のための

レポーティングURI

rua

メールアドレス(コンマ区切り)

失敗データのためのレポーティングURI

 ruf

メールアドレス(コンマ区切り)

失敗レポーティングオプション

 fo

both - 0(デフォルト)

any - 1

dkim - d

spf -s

SPFアラインメント

 aspf

strict - s

relaxed - r(デフォルト)

ADKIMアラインメント

adkim

strict - s

relaxed - r(デフォルト)

レポートフォーマット

rf 

afrF (Authentication Failure Reporting Format)(デフォルト)

レポート間隔

ri

 >0(秒数)

86400(デフォルト)

サブドメインポリシー

sp

none | quarantine | reject

条件:
1) インラインDMARCレコード
2) 親レコードのSPタグ
3) 親レコードのPタグ

SMTP TLSレポーティング

SMTP TLSレポーティングは、メール受信システムへの接続中にサーバーで発生する可能背のあるセキュリティ問題を送信することができるレポートメカニズムです。

SMTPプロトコルはオープンなアーキテクチャであるため、SMTPサーバー間の接続はSMTP TLSダウングレード攻撃の対象となります。SMTP TLSレポートで、DNS-Based Authentication of Named Entities (DANE)や、Mail Transfer Agent Strict Transport Security (MTA-STS)といったセキュリティ標準でのTLS接続セキュリティを分析します。

v=TLSRPTv1;rua=mailto:reports@example.com

タグ

記号  必須項目 値の例

バージョン

 

version

 

 
TLSRPTv1
データ収集のための
レポーティングURI
 rua  

 メールアドレス(コンマ区切り)

MTA STS DNSの存在

SMTP MTA Strict Transport Security (MTA-STS)はメールサービスプロバイダーTLSのセキュアなSMTP接続を受信し、信頼できるサーバー証明書を使用したTLSを使用していないMXホストへの配信を無効するか指定できます。MTA STSはDNSとHTTPSを使用して行います。

DNS

v=STSv1; id=20160831085700Z;

タグ システム 必須項目 値の例
バージョン  v ✓   STSv1
ID  id  ✓  1*32 (ALPHA / DIGIT)

HTTPS

mode: testing
mx: mx1.example.com
mx: mx2.example.com
mx: mx.backup-example.com
max_age: 1296000


タグ 記号 必須項目 値の例

バージョン

version

STSv1

モード mode

enforce
testing
none

MX

mx


少なくとも1つ

mx: mail.example.com
mx: *.example.ne

最大経過期間

max_age

<= 31557600