MySQL操作、データベース属性を監視して、パフォーマンスの低下があった際にアラートを行います。
MySQLサーバーにSite24x7サーバー監視エージェントを導入して監視を行います。エージェントをインストールすると、サーバーで稼働するMySQLサーバーの自動ディスカバリーが行われ監視に追加されます。
各MySQLサーバーでSite24x7エージェントのMySQLユーザーを作成する必要があります。
次の手順で、'username'@'hostname'を使用してホストからログインするための権限をMySQLユーザーに付与します。
'username'@'localhost'を使用してローカルホストからのみ、ユーザーにログインを制限するオプションがあります。
CREATE USER 'username'@'localhost' IDENTIFIED BY '<PASSWORD>';
MySQLバージョン8.0以降の場合、次のようにネイティブパスワードハッシュ方式を使用してユーザーを作成します。
CREATE USER 'username'@'hostname' IDENTIFIED WITH mysql_native_password by '<PASSWORD>';
Site24x7エージェントがメトリックを収集するのに、いくつかの権限が必要となります。
次の権限をMySQLユーザーに付与する必要があります。
GRANT REPLICATION CLIENT ON *.* TO 'username'@'hostname';
GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'username'@'hostname';
GRANT PROCESS ON *.* TO 'username'@'hostname';
GRANT SHOW DATABASES ON *.* TO 'username'@'hostname';
また、performance_schemaデータベースでSELECT権限をユーザーに付与し、平均クエリランタイム、実行されたクエリ、エラー数、警告数といったメトリックを収集します。
GRANT SELECT ON performance_schema.* TO 'username'@'hostname';
次の権限をsysデータベースに付与し、ディスカバリーした各データベースで次のより詳細なメトリックを収集できます。
レイテンシーの合計、操作されたスキャン数、エラー文、IOアクティビティなど
GRANT SELECT ON sys.* TO 'username'@'hostname';
GRANT EXECUTE ON sys.* TO 'username'@'hostname';
インスタンスにMariaDBバージョン10.5以上がバンドルされている場合、次の権限を付与します。
GRANT SLAVE MONITOR ON *.* TO '<username>'@'<hostname>';
複数MySQLインスタンスが存在する場合、各インスタンスで上記手順を繰り返してください。
必要な権限を付与した後、次の手順でMySQLサーバー関sにを追加してください。
/opt/site24x7/monagent/scripts/AgentManager.sh mysql --add_instance
ホスト名やMySQLインスタンスのポートといったMySQLインスタンスのユーザー認証情報を入力し、Site24x7エージェントのために以前作成したユーザー名とパスワードを指定します。
試行された接続、中断された接続、バッファープール使用率、実行中のスレッド、スロークエリといったMySQLとMySQLデータベースのパフォーマンスメトリックを監視します。
MySQLサーバー監視を追加すると、正常性ダッシュボードにリダイレクトされます。
そこでMySQLサーバー環境のパフォーマンスの表示と分析を行い、パフォーマンス低下を特定します。
このダッシュボードの利点は次のとおりです。
MySQLサーバー監視のトポロジービューで、レプリケーショングループ内で関連付いているサーバー間の関連性を表示します。
これにより特定のマスターサーバーに関連付いているスレーブサーバーを容易に特定できます。
トポロジービューを表示するには、[サーバー]→[MySQL]に移動し、関連グループを選択した後、[インスタンス全体]→[トポロジービュー]配下に表示されます。
カーソルを合わせることで、重要なメトリック、ステータスの概要とインスタンスの詳細を表示します。
特定のレプリケーショングループに所属しているすべてのMySQLインスタンスがトポロジーチャートに表示されます。
それらインスタンスのステータスを表示し、インスタンス横のハンバーガーアイコンより、インスタンスの編集、停止、削除アクションを行えます。
特定のリレーショングループに関連付いているデータベースのリストを表示するには、[サーバー]→[MySQL]に移動し、[インスタンス全体]→[データベース]配下のレプリケーショングループを選択します。
[レポート]→[MySQL]をクリックすることでMySQLのレポートを表示します。
1つのMySQLインスタンスにつき1アドバンス監視ライセンスを消費し、25データベースまで監視できます。
それ以上の場合、1データベースにつき1ベーシック監視ライセンスを消費します。