Procstat監視連携

Procstatプラグインで、CloudWatchエージェントが設定されているAmazon Elastic Compute Cloud (EC2)インスタンスのプロセスからデータを収集します。
Site24x7とProcstatを連携して、連携したEC2監視のプロセス情報を取得します。

Procstat監視はCloudWatchエージェントと連携しているEC2でのみ使用できます。

目次

Procstat連携の利点

Procstat監視の利点は次のとおりです。

  • 複数プロセスのリソース使用量を監視します。
  • しきい値を設定して、プロセスのステータスに変更があった際にアラートを通知します。
  • プロセスメトリックを表示し、使用量を追跡します。

ユースケース

複数プロセスが登録されているCloudWatchエージェント EC2監視が追加されているとします。Procstat監視で、EC2インスタンスで稼働しているそれらプロセスを分析します。
それらパフォーマンスを使用して、プロセス数などを取得できます。

CloudWatchエージェントを使用した監視の要件

CloudWatchエージェントネームスペース

Site24x7はデフォルトの"CWAgent"ネームスペースを参照して、CloudWatchからデータを収集します。
カスタムネームスペースを使用している場合は、上記のデフォルトネームスペースを使用することを推奨します。

ポリシーと権限

CloudWatchエージェントとAWS環境を円滑に通信させるため、ReadOnly権限が必要です。

CloudWatchエ-ジェントポリシー

  • CloudWatchAgentAdminPolicy
  • CloudWatchAgentServerPolicy

EC2権限

  • "ec2:DescribeInstances"
  • "ec2:DescribeImages"

CloudWatch権限

  • "cloudwatch:GetMetricData"
  • "cloudwatch:GetMetricStatistics"
  • "cloudwatch:ListMetrics"

Site24x7でのCloudWatchエージェントの挙動

Site24x7にCloudWatchエージェントを導入すると、Procstat監視が自動で追加されます。

サポートしているメトリック

Procstatエージェント(Windows)

メトリック名 説明 単位
Cpu_Time_System プロセスがシステムモードにあった時間です。
このメトリックは100分の1秒単位で測定されます。
Cpu_Time_User プロセスがユーザーモードにあった時間です。
このメトリックは100分の1秒単位で測定されます。
Cpu_Usage すべてのキャパシティ内でプロセスがアクティブであった時間のパーセンテージです。 パーセンテージ
Memory_Rss プロセスが使用している実際のメモリ量(常駐セットのサイズ)です。 バイト
Memory_Vms プロセスが使用している仮想メモリ量です。 バイト
Read_Bytes プロセスがディスクから読み取ったバイト数です。 バイト
Write_Bytes プロセスがディスクに書き込んだバイト数です。 バイト
Read_Count プロセスが実行したディスク読み取り操作数です。
Write_Count プロセスが実行したディスク書き込み操作数です。

Procstatエージェント(Linux)

メトリック名 説明 単位
Cpu_Time_System プロセスがシステムモードにあった時間です。
このメトリックは100分の1秒単位で測定されます。
Cpu_Time_User プロセスがユーザーモードにあった時間です。
このメトリックは100分の1秒単位で測定されます。
Cpu_Usage すべてのキャパシティ内でプロセスがアクティブであった時間のパーセンテージです。 パーセンテージ
Memory_Rss プロセスが使用している実際のメモリ量(常駐セットのサイズ)です。 バイト
Memory_Vms プロセスが使用している仮想メモリ量です。 バイト
Read_Bytes プロセスがディスクから読み取ったバイト数です。 バイト
Write_Bytes プロセスがディスクに書き込んだバイト数です。 バイト
Read_Count プロセスが実行したディスク読み取り操作数です。
Write_Count プロセスが実行したディスク書き込み操作数です。
Cpu_Time プロセスがCPUを使用した時間です。
このメトリックは100分の1秒単位で測定されます。
Count
Memory_Swap プロセスが使用しているスワップメモリ量です。 バイト
Memory_Stack プロセスが使用しているスタックメモリ量です。 バイト
Memory_Locked プロセスがロックしたメモリ量です。 バイト
Memory_Data プロセスがデータで使用しているメモリ量です。 バイト
Involuntary_Context_Switches プロセスが意図せずコンテキストスイッチされた回数です。
Voluntary_Context_Switches プロセスが意図してコンテキストスイッチされた回数です。
Realtime_Priority プロセスのリアルタイム優先度の現在の使用回数です。
Nice_Priority プロセスのnice優先度の現在の使用回数です。
Signals_Pending プロセスにより行われたシグナルペンディング数です。
Rlimit_Cpu_Time_Hard プロセスのリソース制限によるハードCPU時間です。
Rlimit_Cpu_Time_Soft プロセスのリソース制限によるソフトCPU時間です。
Rlimit_File_Locks_Hard プロセスのリソース制限によるハードファイルロック数です。
Rlimit_File_Locks_Soft プロセスのリソース制限によるソフトファイルロック数です。
Rlimit_Memory_Data_Hard データ使用メモリのプロセスハードリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Data_Soft データ使用メモリのプロセスソフトリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Locked_Hard ロックメモリのプロセスハードリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Locked_Soft ロックメモリのプロセスソフトリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Rss_Hard 物理メモリのプロセスハードリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Rss_Soft 物理メモリのプロセスソフトリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Stack_Hard プロセススタックのハードリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Stack_Soft プロセススタックのソフトリソース制限です。 バイト
Rlimit_Memory_Vms_Hard 仮想メモリのプロセスハードリソース制限です。 バイト

しきい値設定

連携した監視のしきい値設定方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、[管理]→[設定プロファイル]→[しきい値と可用性]に移動します。
  2. [しきい値プロファイルの追加]をクリックします。
  3. 監視タイプドロップダウンから[CloudWatchエージェント Procstat]を選択します。
  4. 表示名を入力します。
  5. しきい値設定項目にメトリックが表示されます。そのメトリックに対してしきい値を設定します。
  6. しきい値を設定後、[保存]をクリックします。
Procstatステータスの変更時に通知を行うには、CloudWatchエージェントしきい値プロファイルの[Procstatステータス変更の通知]を有効にしてください。

ライセンス

5 Procstat監視で、1 ベーシック監視とみなされます。

監視データの表示方法

Procstatデータの表示方法は次のとおりです。

  1. Site24x7にログインし、[Cloud]→[AWS]→[EC2インスタンス]に移動します。
    CloudWatchエージェントが設定されているEC2インスタンスのみ、Procstatデータを表示できます。
  2. 監視名をクリックします。
  3. [CloudWatchエージェントプラグイン]タブを選択します。CloudWatchエージェント Procstat項目に、Procstat監視が表示されます。
  4. [プロセス名]をクリックすると、そのProcstat監視のサマリーページにリダイレクトされます。

Procstat監視データ

次のタブで、Procstatデータを参照できます。

サマリー

[サマリー]タブでは可用性、ダウン/トラブル履歴や、CPU使用量、読み取り数、書き込み数、読み取りバイトなどのメトリックといった全体の情報を表示します。

障害

[障害]タブでは、障害の開始と終了時間、期間、コメントといったダウン/トラブルの履歴情報を表示します。
障害を追加するには[障害の追加]をクリック後、開始時間、終了時間、説明を入力の上[保存]をクリックします。追加した障害もこのタブに表示されます。
障害情報はCSV、PDF、メール形式で出力と共有ができます。使用するには[共有]をクリックしてください。

インベントリー

[インベントリー]タブでインスタンスID、リージョン、監視ライセンスカテゴリー、チェック間隔といった情報を表示します。

ログレポート

[ログレポート]タブでは、時間、ロケーション、可用性に基づいて、Procstat監視の収集時間とステータスを表示します。
[CSVでダウンロード]をクリックすると、ログレポートをCSV形式で出力できます。