ウォーターフォール分析で、ユーザーアクションを詳細に試験します。
ウォーターフォールチャートで、ページのロードに要した時間のリソースリストを表示します。これにより、ページのロード状態とどのリクエストが一番時間を要しているかを把握できます。これを基にページの最適化につなげられます。
ウォーターフォール分析メトリックの表示方法は次のとおりです。
[Webページ]ドロップダウンから表示するページを選択し、表示期間(15分、30分、1時間、2時間)を[分析タイムフレーム]から選択します。
ウォーターフォールメトリックを表示したい期間をタイムラインバーで指定します。
バーをドラッグして、緑となっている期間が適用されます。
データ分析により把握できるメトリックは次のとおりです。
インサイトタイプ | メトリック | 説明 |
リソースインサイト | 非圧縮リソース | 圧縮率が1(デコードされたサイズ/エンコードされたサイズ)のリソースです。 |
リソースサイズ > 100 KB | 100 KBを超過しているリソースです。 | |
稀に発生するリソース | 5%未満のページロードで発生するリソースです。 | |
平均転送サイズ | ページロード中に転送される平均リソースサイズです。 | |
スローリソース | 応答時間が200ミリ秒を超過しているリソースです。 | |
HTTP要求 | HTTP要求数です。 | |
ドメインインサイト | ファーストパーティドメイン | コンタクトされたファーストパーティドメイン数です。 |
3rdパーティドメイン | コンタクトされた3rdパーティドメイン数です。 | |
CDNドメイン | コンタクトされたCDNドメイン数です。 | |
ファーストパーティリソース | ユーザーから直接収集されたリソース数です。 | |
3RDパーティリソース | 外部サーバーやベンダーから収集されたリソース数です。 | |
Webバイタルインサイト | LCP | 最も高い画像、テキスト、その他DOMノードのレンダリング時間です。 |
FCP | 最初の画像、テキスト、その他DOMのレンダリング時間です。 | |
CLS | ページの表示安定性に使用されるレイアウトシフトスコアの合計です。 | |
FID | クリックやタップといったユーザーインタラクションのブラウザー応答時間です。 |
ウォーターフォールグラフでは、ロードされたページのリクエストと、それにかかった時間が表示されます。このグラフで、最も長い時間を要したリクエストを容易に特定できます。
URL:リクエストされた順番にURLを表示します。
サイズ:各リクエストのサイズです。
応答時間:ユーザーアクションが応答するまでのリクエストにかかった時間です。
ブロック時間:送信前にリクエストが待機していた時間です。
DNS時間:リソースのドメインルックアップ完了にかかった時間です。
SSL時間:リクエストがSSLハンドシェイクに要した時間です。
接続時間:トランスポート接続にかかった時間です。
サーバー時間:リソースを受け取るまで、アプリケーションバックエンドでかかった時間です。
ダウンロード時間:コンテンツのダウンロードにかかった時間です。転送バイト数が削減すると、ダウンロード時間に影響を与えます。
その他:3rdパーティドメインからリソースをロードするのにかかった時間です。
The Resource Timing APIがWebサイトリソースのロード時間を収集しています。しかし、ブラウザーのクロスオリジンセキュリティ制限によりこの収集に制限が発生します。
例えば、Webアプリケーションがwww.zylker.comにホストされており、videos.zylker.comからビデオを取得する場合、タイミング情報(サイズと応答時間)は、デフォルトでwww.zylker.comから収集されるリソースのみ表示され、videos.zylker.comから取得されるリソースは表示されません。
そのため次のスクリーンショットのように、それらリクエストのデータは取得されません。
解決方法
この制限を解決するには、"Timing-Allow-Origin"と呼ばれるヘッダーをそれらリソースのHTTP応答ヘッダーに付与する必要があります。
例えば、すべてのWebサイトからのリソース取得を行いたい場合は、Timing-Allow-Origin: *を追加します。
詳細はこちらのページをご確認ください。