APMインサイトとIISの監視連携

イントロダクション

APMインサイトは、アプリケーションのパフォーマンスを、コード レベルで監視します。他方で、IIS監視では、IIS Server全般と、そのアプリケーションのステータスについて、パフォーマンス詳細を収集しています。これらを連携することで、IIS Serverのステータスとボトルネックが、ひとまとめに把握できるようになります。

要件 

  • APMインサイト(.NETエージェント)か Site24x7 Windowsエージェント バージョン15.0以上 
  • アドバンスパック以上のサブスクリプション

連携機能 

  • APMインサイトからのIIS監視の有効化
  • IIS監視からのAPMインサイトの有効化
  • APMインサイトからのIISデータ表示
  • IIS監視からのAPMステータス管理

APMインサイトからのIIS監視の有効化

IIS監視を有効にするには、Site24x7 Windowsエージェントのインストールが必要で、IIS監視にはサーバー監視がパッケージされています。この監視をAPMインサイトのコンソールから有効にするには、次の手順にしたがいます。

  1. 認証情報でSite24x7コンソールにログイン
  2. APMインサイト タブをクリックし、IISデータに追加するアプリケーションを選択
  3. IISタブをクリック
  4. IIS監視の追加ボタンをクリックこれによって、Site24x7のWindowsエージェントが、それぞれのサーバーにダウンロードされます。
このオプションは、APMインサイト(.NETエージェント)をインストールしたアドバンスパック以上の、アクティブなアプリケーションでのみ、ご利用いただけます。
 
APM:IIS追加
 

IIS監視からのAPMインサイトの有効化 

APMインサイトを、既存のIIS監視コンソールから有効にするには、次の手順にしたがいます。

  1. 認証情報でSite24x7コンソールにログイン
  2. IIS監視をクリックし、アプリケーション タブへ移動 
  3. 希望アプリケーションのAPMインサイトの有効化コラムをクリック。これにより、APMインサイトのエージェントが、ダウンロード・インストールがダウンロードされますので、監視するアプリケーションを選択し設定してください。
  4. 次回のデータ収集まで待ち、ページを再読み込みしてください。追加に成功すると、それぞれのアプリケーションのAPMインサイトの有効化コラムが緑になります。
このオプションは、Site24x7 Windowsエージェントのバージョン15.0以上でのみ利用できます。デフォルトでは、それぞれのアプリケーションは個別に監視されるため、アプリケーション数が多いと、パッケージ内のアドバンス監視の消費数が、増加する可能性があります。監視を希望するアプリケーションのみを指定するよう、お願いします。

APM:IIS-追加 APM


APMインサイトからのIISデータ表示

IIS監視とAPMインサイトのエージェントの双方がインストールされ、アクティブであれば、APMインサイトページのアプリケーションは、自動的にIISデータをIISタブへと投入します。APMインサイト監視に、次のパフォーマンス情報が表示されます。

  1. IIS Server情報
    • 稼働時間
    • 送受信バイト数
    • アクティブ セッション
  2. ネットワーク統計
    • 送受信バイト数
    • 要求失敗件数
  3. キャッシュ パフォーマンス
    • API/出力キャッシュ ヒット率
    • 回転率
  4. CLRとヒープのパフォーマンス
    • ジェネレーション0、1、2、および、大きなオブジェクト ヒープが利用したヒープ メモリ
    • ローダー ヒープ
    • ガベージ コレクション時間
  5. アプリケーション プールのCPU、メモリ利用量
    • CPU時間
    • メモリ利用量:プライベートとワーキングセット
    • スレッド数
    • I/O操作(件数/秒)
APM:IIS ビュー

IIS監視からのAPMインサイト ステータス管理

APMインサイト監視がアクティブであれば、IIS監視のアプリケーション ページは、ステータス情報を「APMインサイトの有効化」コラムで表示します。まず、これを有効にしてから、選択したアプリケーションむけに、APMインサイト監視を追加してください。無効にすると、APMインサイト監視は停止し、再び有効にすると、対応するAPMインサイト アプリケーションが再開します。

 

よくある質問  

  1. IISタブに表示されるデータが、対応するIIS監視と異なるのはなぜですか?
    • IISの監視データは、平均で5分ごとのポーリングで取得するのに対し、APMインサイトでは、データはユーザーの希望設定にもとづき平均値へ換算されるためです。デフォルトでは、直近1時間のデータを平均し、グラフにします。これは、他のAPMインサイトのデータと同様、アプリケーション ページの右上コーナーからダイアログ ボックスをクリックし、期間を選択すれば、変更されます。
  2. 「IIS監視の追加」が機能しないのは、なぜでしょうか?
    • 次のような理由が考えられます。
      1. APMインサイト監視がダウンしています。エージェント ダウンロードの起動をかけられるのは、アクティブなアプリケーションだけです。監視がアップになったのち、トランザクションを実行、リトライしてください。
      2. サブスクリプションがビジネス以下のパックになっています。IIS監視はアドバンス監視以上にのみ追加可能です。サブスクリプションをアップグレードし、リトライしてください。
  3. なぜ、アプリケーションすべてが同じAPMインサイト監視をポイントしているのでしょうか? また、なぜ、IISタブに表示されないアプリケーションがあるのでしょうか?
    • デフォルトでは、IIS監視ページから、APMインサイト監視を有効にしたアプリケーションは、すべて、複数の監視としてインストールされます。他方で、APMインサイトのエージェントがサーバーでアクティブであり、単一インスタンスとして設定されている場合、すべてのアプリケーションが、同じAPMインサイト アプリケーションを通して監視されます。すなわち、IISにあるすべてのアプリケーションが、同じAPMインサイト監視にマッピングされており、IISタブは、全アプリケーションの累積データのみを表示します。複数アプリケーションをそれぞれ監視するには、APMインサイトで複数監視オプションを選択し、APMインサイト サービスを再起動してください。
  4. エージェントのダウンロードに失敗するのは、なぜでしょうか?
    • 連携に必要なエージェントは、staticdownloads.site24x7.comからダウンロードするため、アクセスが必須です。ファイアウォールでアクセスを許可したのち、リトライしてください。

 

 

 

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